エンバーミング
堺市の葬儀社「そうゆう」の田島浩社長(45)は一昨年、車にはねられ亡くなった20歳代の男性の葬儀を手がけた。遺体は頭の損傷が激しく、血のにじんだ包帯が巻かれたままだった。生前の面影を見いだすのは、難しかった。田島さんは遺族に「この状態でお別れするのは忍び難いと思います」とエンバーミングを勧めた。
費用は十数万円。約4時間の処置を終えた遺体は、顔が生前の写真通りに修復され、肌を明るく見せることができるよう、化粧も施された。母親は、遺体安置所で息子と対面。「きれいやね」という涙まじりの声が聞こえた。田島さんは「もし包帯を巻かれ出血したままだったら、悲しみはもちろん、相手への憎しみも強まったと思う」と話す。
エンバーミングを行う「CSCサービス」(大阪市東成区)のエンバーマーで、福知山線事故の犠牲者にも処置を施した高橋善子さん(38)は、「自殺や焼死、入浴中の水死、孤独死して発見が遅れたお年寄り…。遺体には多くの場合、損傷や異臭がありますが、たいてい、エンバーミングの処置や化粧で、顔を見てお別れできるようになる」と説明する。
厚生省(当時)のエンバーミング研究班で主任研究者を務めた杏林大医学部の佐藤喜宣教授(57)=法医学=は「エンバーミングは葬儀の一環として行われるが、葬儀までの時間の経過の中で繁殖する遺体の病原菌を処置する上でも不可欠。医療の一環でもある」と指摘。その上で「故人の顔を見られず、お骨になってしまっては、本当の意味でのお別れはできない。遺族の心のケアの面でも大きな意味がある」と話している。
■エンバーミング 遺体の腐敗や、感染症の原因となる微生物の繁殖を防ぐため、切開した動脈から防腐液を注入、静脈から血液を排出する処置。業界団体の日本遺体衛生保全協会(東京)によると、昭和63年に全国で191人だった実施数は平成17年に1万4694人まで増えたが、年間の死亡総数に対する普及率は1・3%にとどまっている。また、シリコーンなどを使って遺体の損傷部位を直したり、化粧などを施し表情を整えることもある。
(2007/02/04 Sankei.Web)
日本は昔から化粧するよね。
相当給料高いみたいだし。
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